AWARD
モーダルシフト取り組み優良事業者
一般社団法人日本物流団体連合会では、平成15年、モーダルシフト促進に関し、物流事業者の自主的な取り組みの推奨や、取り組み意識の高揚等を図るため、モーダルシフトを積極的に推進した優良な事業者を公表する制度を創設いたしました。
その後、平成27年から優良な事業者を公表・表彰する制度に改訂し、表彰を行ってきました。
その後、平成27年から優良な事業者を公表・表彰する制度に改訂し、表彰を行ってきました。
第1回
モーダルシフト優良事業者大賞表彰
第1回モーダルシフト優良事業者大賞表彰
1.モーダルシフト優良事業者大賞
※会社名:五十音順
≪ 大 賞 ≫
千葉県松戸市~佐賀県三養基郡基山町のコクヨ様の自動車輸送を
海上輸送に全量転換
海上輸送に全量転換
❶ 株式会社コクヨロジテム
❷ 日本通運株式会社
❷ 日本通運株式会社
トラック輸送から海上輸送へのモーダルシフトにより、効率化・省人化と、輸送品質の向上、環境負荷の低減を同時に達成した案件である。トラック輸送時には滋賀地区で行っていた中継輸送は、モーダルシフト実施に伴って不要となり、同時にバラ積からパレット積に切り替えたことにより、荷役時間を含めたドライバー拘束時間と、荷物のダメージリスクの両方を減少させることが出来た。また、海上輸送への転換は、荷量に応じた海上12ftコンテナとシャーシの柔軟な使い分けを可能とし、繁忙期の輸送能力向上にもつながった。関東~九州の長距離区間のモーダルシフトにより、CO2排出削減量も非常に高い数値となっている。この事例を基に、今後は他方面でのモーダルシフトの拡大を検討していく。
- 2.モーダルシフト優良事業者賞
(1) 革新的取組み部門
※会社名:五十音順
≪革新的取組み部門 ①≫
共同輸入およびモーダルシフトによるサステナブルな農産品輸送の実現
❶ 株式会社シジシージャパン
❷ 株式会社ラルズ
❸ 株式会社フレスタ
❹ 原信ナルスオペレー
ションサービス株式会社
❺ 全国通運株式会社
❷ 株式会社ラルズ
❸ 株式会社フレスタ
❹ 原信ナルスオペレー
ションサービス株式会社
❺ 全国通運株式会社
トラック輸送から鉄道輸送へのモーダルシフトにより、効率化・省人化と、安定的な供給体制の確立、を実現した案件である。
トラック輸送時に2回(海上コンテナ➡トラック➡トラック)必要だった積替・中継作業を、モーダルシフトにより、海上コンテナから12ft鉄道コンテナへの1回だけの積替で各社の配送拠点までの直接輸送を可能とし、輸送の効率化を実現した。また、着地の配送拠点に在庫ストック機能を設けることによって、農産物の不作時にも備える安定的な供給体制を整えることが出来た。以上は、ドライバー不足への対応および環境負荷低減にも資することになった。
今後はリーファーコンテナを活用することで、比較的貯蔵性に劣る農産品も同様のスキームでの輸送を検討していく。
トラック輸送時に2回(海上コンテナ➡トラック➡トラック)必要だった積替・中継作業を、モーダルシフトにより、海上コンテナから12ft鉄道コンテナへの1回だけの積替で各社の配送拠点までの直接輸送を可能とし、輸送の効率化を実現した。また、着地の配送拠点に在庫ストック機能を設けることによって、農産物の不作時にも備える安定的な供給体制を整えることが出来た。以上は、ドライバー不足への対応および環境負荷低減にも資することになった。
今後はリーファーコンテナを活用することで、比較的貯蔵性に劣る農産品も同様のスキームでの輸送を検討していく。
≪革新的取組み部門 ②≫
千葉県~九州7県間の幹線輸送を貨物鉄道輸送に転換
❶ナイキジャパングループ
合同会社
❷佐川グローバルロジ
スティクス株式会社
❸佐川急便株式会社
❹株式会社アッカ・
インターナショナル
合同会社
❷佐川グローバルロジ
スティクス株式会社
❸佐川急便株式会社
❹株式会社アッカ・
インターナショナル
トラック、鉄道および海上の各輸送モードで輸送されていた貨物を、革新的な手法により鉄道輸送へモーダルシフトした案件である。宅配貨物としての輸送であるため、従来は荷主倉庫から集荷後、中継拠点で仕分し、各輸送モードで輸送されていたが、荷主倉庫に31ft鉄道コンテナが直接着車する体制に切り替えて、中継拠点での仕分を不要(ダイレクト輸送)とした。また、荷量が少ない場合に備えて、別にスペースを設けて、他の倉庫や他の荷主の貨物も集約できる体制(クロスドック)を整え、高い積載率を維持している。また、これらを支えるためのシステム改修と送り状のイメージ変更を行った。このことにより、従来の輸送方法よりも環境に配慮した輸送を実現することができた。
(2) 連携・協働部門
※会社名:五十音順
≪連携・協働部門①≫
31ftコンテナ、海上トレーラーの共同有効活用による川崎~西宮間輸送の
モーダルシフト複線化の取り組み
モーダルシフト複線化の取り組み
❶ 味の素株式会社
物流企画部
❷ 味の素食品株式会社
川崎工場
❸ F-LINE株式会社
東日本マルチモーダル
サービスセンター
物流企画部
❷ 味の素食品株式会社
川崎工場
❸ F-LINE株式会社
東日本マルチモーダル
サービスセンター
トラック輸送から、鉄道および海上輸送へのモーダルシフト案件である。
味の素(株)の物流センター(BC)間の輸送において、川崎BCから西宮BC間はすでにモーダルシフト率100%(鉄道・海上輸送)を達成していたが、工場からBCへの輸送においては、味の素食品(株)川崎工場から西宮BC間は、モーダルシフト率が35%(2021年下期)にとどまっていたため、3社は、自然災害や物流2024年問題によるトラックドライバー不足などに対する危惧から、いち早く同区間の完全モーダルシフト化を目指した。
この達成のため、リードタイムの延長(N+1(翌日)からN+2(翌々日)へ)、システムインターフェースの改修、工場出荷製品の順番変更および積込時間の調整、31ft鉄道コンテナや海上トレーラーの増便手配を実施した。
運用方法としては、川崎BCと川崎工場を同じエリアとみなし、F-LINE(株)がそのエリア内で輸送計画を調整した。制約の多い海上トレーラーは主に川崎BC発で活用し、31ft鉄道コンテナを川崎工場発で優先使用することによって物流波動に対応した。この取組みにより、両社ともに同区間で鉄道・船舶による完全モーダルシフト化を実現し、CO2排出量も大幅に削減することが出来た。
味の素(株)の物流センター(BC)間の輸送において、川崎BCから西宮BC間はすでにモーダルシフト率100%(鉄道・海上輸送)を達成していたが、工場からBCへの輸送においては、味の素食品(株)川崎工場から西宮BC間は、モーダルシフト率が35%(2021年下期)にとどまっていたため、3社は、自然災害や物流2024年問題によるトラックドライバー不足などに対する危惧から、いち早く同区間の完全モーダルシフト化を目指した。
この達成のため、リードタイムの延長(N+1(翌日)からN+2(翌々日)へ)、システムインターフェースの改修、工場出荷製品の順番変更および積込時間の調整、31ft鉄道コンテナや海上トレーラーの増便手配を実施した。
運用方法としては、川崎BCと川崎工場を同じエリアとみなし、F-LINE(株)がそのエリア内で輸送計画を調整した。制約の多い海上トレーラーは主に川崎BC発で活用し、31ft鉄道コンテナを川崎工場発で優先使用することによって物流波動に対応した。この取組みにより、両社ともに同区間で鉄道・船舶による完全モーダルシフト化を実現し、CO2排出量も大幅に削減することが出来た。
≪連携・協働部門②≫
神奈川県川崎市から福岡県大牟田市のトラック輸送を貨物鉄道輸送に
全量転換
全量転換
❶ 三井化学株式会社
❷ 丸全昭和運輸株式会社
❸ 株式会社ニヤク
コーポレーション
❹ 安全運輸株式会社
❷ 丸全昭和運輸株式会社
❸ 株式会社ニヤク
コーポレーション
❹ 安全運輸株式会社
トラック輸送から鉄道輸送へのモーダルシフト案件である。
トラック輸送時は、荷主が直接輸送手配を行っていたが、鉄道輸送では管理が広範囲になるため3PL化を実施し、4社にて連携・協働した結果、トラックでの長距離輸送のドライバー運転時間を大幅に減らし、持続可能な輸送スキームを構築することに成功した。
またリードタイムが延びるため、トラック輸送時に使用していたISOコンテナを増備して対応した。加えて危険物・劇物であるため、乗務員の訓練や安全教育を入念に行った。
トラック輸送時は、荷主が直接輸送手配を行っていたが、鉄道輸送では管理が広範囲になるため3PL化を実施し、4社にて連携・協働した結果、トラックでの長距離輸送のドライバー運転時間を大幅に減らし、持続可能な輸送スキームを構築することに成功した。
またリードタイムが延びるため、トラック輸送時に使用していたISOコンテナを増備して対応した。加えて危険物・劇物であるため、乗務員の訓練や安全教育を入念に行った。
(3) 継続拡大部門
※会社名:五十音順
≪継続拡大部門≫
山九モーダルシフトPJによる鉄道輸送・海上輸送利用の拡大推進
山九株式会社
山九(株)は、2018年よりモーダルシフトPJ(プロジェクト)を発足させ、新規および既存顧客に対してモーダルシフトを提案、営業を実施し、環境負荷軽減に向けた取組みを継続してきている。物流2024年問題により、さらなるモーダルシフト化への荷主企業の意識向上にもつながってきており新規の提案要請は増加している。
(4) 効率化・省人化部門
※会社名:五十音順
≪効率化・省人化部門①≫
「徳島港⇒東京港」を基点としたモーダルシフト配送
センコー株式会社
トラック輸送から、海上輸送へのモーダルシフト案件である。
物流2024年問題によるドライバー不足から、従来のトラックのみでは輸送が困難になってきたことから、無人航走のシャーシを利用した海上輸送ルートを新たに提案することで、物流の停滞を防ぎ、効率化・省人化を実現した。海上輸送を利用したことでドライバーの運転時間が最小限となり、特に関東エリアは下船後1時間以内に納品が可能となったことで、実施前後での運転時間削減率は77%と、大きな効率化・省人化を達成した。
物流2024年問題によるドライバー不足から、従来のトラックのみでは輸送が困難になってきたことから、無人航走のシャーシを利用した海上輸送ルートを新たに提案することで、物流の停滞を防ぎ、効率化・省人化を実現した。海上輸送を利用したことでドライバーの運転時間が最小限となり、特に関東エリアは下船後1時間以内に納品が可能となったことで、実施前後での運転時間削減率は77%と、大きな効率化・省人化を達成した。
≪効率化・省人化部門②≫
福岡県福岡市博多区→神奈川県南足柄市のフェリー輸送利用を踏まえた
大阪府大阪市港区→福岡県福岡市博多区の大型車陸上輸送をトレーラー
フェリー輸送へ切替
大阪府大阪市港区→福岡県福岡市博多区の大型車陸上輸送をトレーラー
フェリー輸送へ切替
❶富士フイルムロジス
ティックス株式会社 ❷鈴与株式会社 ❸鈴与カーゴネット
株式会社
ティックス株式会社 ❷鈴与株式会社 ❸鈴与カーゴネット
株式会社
トラック輸送から、海上輸送へのモーダルシフト案件である。
CO2削減や物流2024年問題への対応を迫られる中、大型車によるトラック輸送(一部鉄道輸送)からトレーラーによるフェリー輸送への転換を実施した。2022年3月から開始した福岡市博多区から南足柄市間のフェリー輸送が軌道に乗ったことを踏まえ、大阪市港区から福岡市博多区間の輸送についても、今回、フェリー輸送へ転換したものである。転換に際しては、車両大型化による出荷ロットの調整に加え、出庫時間の前倒しや入庫時間の後ろ倒し等も必要となり、出荷・納品先の理解を得ることに困難が伴ったが、CO2やドライバー運転時間の削減効果はもとより、車両大型化による必要手配車両数や、入出庫作業時間の減少といった転換によるメリットが非常に多く、最終的に理解を得ることに成功した。ドライバー不足等への対応が可能となり、安定した輸送手段の確保を実現した。特に運転時間については年間3,444時間の削減となり、削減効果は60%と大きな効果を生み出すことに成功した。今後は首都圏への輸送についてもモーダルシフトを検討していく。
CO2削減や物流2024年問題への対応を迫られる中、大型車によるトラック輸送(一部鉄道輸送)からトレーラーによるフェリー輸送への転換を実施した。2022年3月から開始した福岡市博多区から南足柄市間のフェリー輸送が軌道に乗ったことを踏まえ、大阪市港区から福岡市博多区間の輸送についても、今回、フェリー輸送へ転換したものである。転換に際しては、車両大型化による出荷ロットの調整に加え、出庫時間の前倒しや入庫時間の後ろ倒し等も必要となり、出荷・納品先の理解を得ることに困難が伴ったが、CO2やドライバー運転時間の削減効果はもとより、車両大型化による必要手配車両数や、入出庫作業時間の減少といった転換によるメリットが非常に多く、最終的に理解を得ることに成功した。ドライバー不足等への対応が可能となり、安定した輸送手段の確保を実現した。特に運転時間については年間3,444時間の削減となり、削減効果は60%と大きな効果を生み出すことに成功した。今後は首都圏への輸送についてもモーダルシフトを検討していく。
3.モーダルシフト取り組み奨励賞
※会社名:五十音順
≪奨励賞①≫
栃木県河内郡上三川町⇔福岡県北九州市小倉北区向けの大型ケーブルドラム
輸送(特殊車両)を陸上輸送から海上輸送への転換(ラウンド輸送)
輸送(特殊車両)を陸上輸送から海上輸送への転換(ラウンド輸送)
❶株式会社OCC
❷株式会社サンキュウ・トランスポート・東京
❸株式会社
商船三井さんふらわあ
❹鐵伸運輸株式会社
❷株式会社サンキュウ・トランスポート・東京
❸株式会社
商船三井さんふらわあ
❹鐵伸運輸株式会社
トラック輸送から海上輸送へのモーダルシフト案件である。
大型ケーブルドラム輸送のモーダルシフトを行い、さらにラウンド輸送を行うことで空車回送およびCO2排出量を削減し、特にドライバーの労働環境改善に大きくつながった。
大型ケーブルドラム輸送のモーダルシフトを行い、さらにラウンド輸送を行うことで空車回送およびCO2排出量を削減し、特にドライバーの労働環境改善に大きくつながった。
≪奨励賞②≫
自社トラックと貨物鉄道輸送をコラボした飛脚JR貨物コンテナ便
佐川急便株式会社
そのままであれば、鉄道輸送からトラック輸送への逆モーダルシフトとなりかねなかったものの鉄道輸送を維持・拡大した案件である。
鉄道コンテナの集荷サービスを利用出来なくなった顧客からの相談をきっかけに、自社トラックにて顧客から集荷し、貨物駅の積替ステーションで鉄道コンテナに積み替えることにより、鉄道コンテナ利用継続につなげるスキームを構築した。
その結果、当該顧客の従来の輸送量を維持するにとどまらず、効率的な巡回集荷の実施により、さらに大型トラック4台分の輸送量を増やすことに成功し、環境に配慮した輸送スキームを実現した。
今後当該地域で同様の問題を抱えている顧客にも展開し、さらなるモーダルシフトを進めていく。
鉄道コンテナの集荷サービスを利用出来なくなった顧客からの相談をきっかけに、自社トラックにて顧客から集荷し、貨物駅の積替ステーションで鉄道コンテナに積み替えることにより、鉄道コンテナ利用継続につなげるスキームを構築した。
その結果、当該顧客の従来の輸送量を維持するにとどまらず、効率的な巡回集荷の実施により、さらに大型トラック4台分の輸送量を増やすことに成功し、環境に配慮した輸送スキームを実現した。
今後当該地域で同様の問題を抱えている顧客にも展開し、さらなるモーダルシフトを進めていく。
≪奨励賞③≫
岡山県~福島県のトラック輸送を貨物鉄道輸送に一部転換
❶シーピー化成株式会社
❷佐川急便株式会社
❷佐川急便株式会社
トラック輸送から鉄道輸送へのモーダルシフト案件である。
長距離輸送に伴うドライバー不足などの今後の運送業界の状況に鑑みて、従来トラック輸送していた一部貨物について、長期的な視野で持続可能な輸送手段である鉄道輸送への転換を決断した。
納入先の最寄貨物駅で、コンテナの一時保管サービスを利用することにより、納入先都合による急な納期の変更にも容易に対応出来るようになった。さらに、鉄道の遅延による納期遅延等については、生産調整を行い在庫量を見直して、比較的在庫量に余裕がある商品を選んでモーダルシフトすることで対応した。
長距離輸送に伴うドライバー不足などの今後の運送業界の状況に鑑みて、従来トラック輸送していた一部貨物について、長期的な視野で持続可能な輸送手段である鉄道輸送への転換を決断した。
納入先の最寄貨物駅で、コンテナの一時保管サービスを利用することにより、納入先都合による急な納期の変更にも容易に対応出来るようになった。さらに、鉄道の遅延による納期遅延等については、生産調整を行い在庫量を見直して、比較的在庫量に余裕がある商品を選んでモーダルシフトすることで対応した。
≪奨励賞④≫
滋賀県湖南市→福岡県鞍手郡鞍手町の大型車陸上輸送を
トレーラーフェリー輸送へ一部切替
トレーラーフェリー輸送へ一部切替
❶タカラ化工株式会社
❷鈴与株式会社
❸鈴与カーゴネット
株式会社
❷鈴与株式会社
❸鈴与カーゴネット
株式会社
陸上輸送から海上輸送へのモーダルシフト案件である。
C02削減や物流2024年問題への対応を迫られる中で大型車でのトラック輸送からフェリー輸送へ転換した。トレーラーとフェリーの利用が初めてであったため、荷主との間で配送先バースでの荷受とリードタイムの調整が必要となった。そこで、フェリースケジュールに合わせて入出庫時間を調整し、荷主側で配送先にトレーラー専用バースを新設して頂いた結果、配送先での安定した荷受作業が可能となった。
本事例を踏まえて、今後さらなるフェリー輸送の拡大を検討していく。
C02削減や物流2024年問題への対応を迫られる中で大型車でのトラック輸送からフェリー輸送へ転換した。トレーラーとフェリーの利用が初めてであったため、荷主との間で配送先バースでの荷受とリードタイムの調整が必要となった。そこで、フェリースケジュールに合わせて入出庫時間を調整し、荷主側で配送先にトレーラー専用バースを新設して頂いた結果、配送先での安定した荷受作業が可能となった。
本事例を踏まえて、今後さらなるフェリー輸送の拡大を検討していく。
≪奨励賞⑤≫
山口県宇部市→関西・関東へ大型車陸上輸送をトレーラーフェリー輸送へ切替
❶チタン工業株式会社
❷鈴与株式会社
❸鈴与カーゴネット
株式会社
❷鈴与株式会社
❸鈴与カーゴネット
株式会社
トラック輸送から海上輸送へのモーダルシフト案件である。
CO2削減や物流2024年問題への対応を迫られる中で大型車でのトラック輸送(一部鉄道輸送)からフェリー輸送へ転換した。CO2削減や集車力向上、入出庫作業の減少、手配必要車両の減少などメリットが非常に多く、出荷・納品先側の理解を得て転換を実現した。現在も継続して転換対象区間を模索しており、さらなるモーダルシフト拡大を検討している。
CO2削減や物流2024年問題への対応を迫られる中で大型車でのトラック輸送(一部鉄道輸送)からフェリー輸送へ転換した。CO2削減や集車力向上、入出庫作業の減少、手配必要車両の減少などメリットが非常に多く、出荷・納品先側の理解を得て転換を実現した。現在も継続して転換対象区間を模索しており、さらなるモーダルシフト拡大を検討している。
≪奨励賞⑥≫
神奈川県~福岡県の大型装置の拠点間輸送を内航船輸送に転換
日本通運株式会社
トラック輸送から海上輸送へのモーダルシフト案件である。
物流2024年問題により長距離運送車両の手配が困難となること、および環境対策の二点が顧客の課題であった。そこで、従来、荷主部門ごとに貸切トラックを手配していたものを、RORO船を利用するトレーラー輸送に集約・モーダルシフトすることと、ミルクラン方式の配送を採用した輸送スキームを提案し、荷役回数を増やすことなく運行車両台数を削減することに成功した。この提案をきっかけに顧客内での連携・協働が進み、内航船スケジュールに合わせた荷揃いが可能となり、さらなる業務効率化につながった。
物流2024年問題により長距離運送車両の手配が困難となること、および環境対策の二点が顧客の課題であった。そこで、従来、荷主部門ごとに貸切トラックを手配していたものを、RORO船を利用するトレーラー輸送に集約・モーダルシフトすることと、ミルクラン方式の配送を採用した輸送スキームを提案し、荷役回数を増やすことなく運行車両台数を削減することに成功した。この提案をきっかけに顧客内での連携・協働が進み、内航船スケジュールに合わせた荷揃いが可能となり、さらなる業務効率化につながった。
≪奨励賞⑦≫
愛知県~福岡県の自動車用塗料の鉄道モーダルシフト
(ISOタンク利用)
(ISOタンク利用)
❶日本ペイント・オート
モーティブコーティングス
株式会社
❷日本通運株式会社
モーティブコーティングス
株式会社
❷日本通運株式会社
トラック輸送から鉄道輸送へのモーダルシフト案件である。
環境負荷低減への貢献および物流2024年問題への対応意識向上から、トラック輸送を、ISOタンクを利用した鉄道輸送への転換を決断した。自然災害等による鉄道輸送障害へ対応するためのリードタイム設定およびBCP対策の策定により、将来的な安定輸送を可能にした。
本取組みは、物流2024年問題に対応する輸送力確保、他路線への普及検討のきっかけとなった。
環境負荷低減への貢献および物流2024年問題への対応意識向上から、トラック輸送を、ISOタンクを利用した鉄道輸送への転換を決断した。自然災害等による鉄道輸送障害へ対応するためのリードタイム設定およびBCP対策の策定により、将来的な安定輸送を可能にした。
本取組みは、物流2024年問題に対応する輸送力確保、他路線への普及検討のきっかけとなった。
≪奨励賞⑧≫
アルミサッシ製品の熊本県八代市~埼玉県加須市向け海上輸送
❶YKK AP株式会社
生産本部 九州製造所
❷日本通運株式会社
生産本部 九州製造所
❷日本通運株式会社
トラック輸送から海上輸送へのモーダルシフト案件である。
物流2024年問題によるドライバー不足問題をきっかけとした、継続的な海上輸送による輸送品質確保に向けた取組みである。関係各者間の綿密な連絡体制の構築により、トラック輸送と同等のリードタイムであるN+3の配達を維持したままモーダルシフトに成功した。
この取組みにより、環境負荷の低減、運転時間の削減に成功。社内におけるモーダルシフト推進についての意識が向上した。
物流2024年問題によるドライバー不足問題をきっかけとした、継続的な海上輸送による輸送品質確保に向けた取組みである。関係各者間の綿密な連絡体制の構築により、トラック輸送と同等のリードタイムであるN+3の配達を維持したままモーダルシフトに成功した。
この取組みにより、環境負荷の低減、運転時間の削減に成功。社内におけるモーダルシフト推進についての意識が向上した。
一般社団法人 日本物流団体連合会
物流環境大賞事務局
物流環境大賞事務局
〒100-0013 東京都千代田区霞が関3-3-3 全日通霞が関ビル5階
電話:(03)3593-0139 / FAX:(03)3593-0138
参考
モーダルシフト取り組み優良事業者公表・表彰制度