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物流環境大賞

物流団体連合会では、平成12年6月、物流部門における環境保全の推進や環境意識の高揚等を図り、物流の健全な発展に貢献された団体・企業または個人を表彰する「物流環境大賞」を創設いたしました。
これは、近年、物流分野においても環境との調和がますます重要となっているという現状から、物流部門において、優れた環境保全活動や環境啓蒙活動、あるいは先駆的な技術開発などを行なうことにより、環境負荷軽減の面から物流業の発展に貢献された方々を表彰する制度です。

第25回(令和6年度)表彰受賞者の概要

物流環境大賞
・受賞者
 ・味の素冷凍食品株式会社
 ・F-LINE株式会社
・功績事項
 ・冷凍食品の環境にやさしく持続可能な幹線輸送の実現
・コメント
 ・千葉県から宮城県までの冷凍食品輸送について、冷凍トラックによる輸送から鉄道輸送に転換した。これにより冷凍トラックの使用台数を減らすことができ、CO2排出量を削減した。冷凍食品は温度管理が厳しく、鉄道輸送への転換が難しかった品目の一つで、特に中距離帯(400km)圏内は珍しい取り組みである。また、鉄道、トラックの2パターンで輸送していた長距離帯(1,000km以上)九州発貨物についても、鉄道・船舶輸送比率を向上させてCO2排出量を削減した。
低炭素物流推進賞
・受賞者
 ・大成ユーレック株式会社
 ・日本通運株式会社
 ・日本貨物鉄道株式会社
・功績事項
 ・建築現場のプレキャストコンクリート部材輸送における鉄道輸送の導入
・コメント
 ・埼玉県にある工場で作られた建築資材のプレキャストコンクリート(※)部材輸送について、階段や柱など、従来は大型トラックで運んでいた資材を12ftコンテナに収まるサイズ、重さで製造してコンテナに格納し、幹線部分に鉄道を使って各建設現場へ輸送することでCO2排出量を削減した。(※)プレキャストコンクリート:予め工場で作られたコンクリートのこと。輸送時間を加味しても、現地で作るより施工時間が短く済むメリットがある。
低炭素物流推進賞
・受賞者
 ・ネスレ日本株式会社
・功績事項
 ・ペットボトルコーヒーの中距離帯輸送における鉄道モーダルシフト
・コメント
 ・静岡県から関西地区のペットボトルコーヒーの輸送について、トラックによる陸送から貨物鉄道輸送に転換した。食品・飲料業界初(※)の中距離帯(300㎞)でのモーダルシフトを実現したことによって、他の荷主企業へ貨物鉄道輸送を啓蒙するとともに、今後もより貨物量の多い中距離輸送の新たな輸送網の構築に積極的に取り組んでいく。(※) 1社で200トン/日規模の輸送において、ネスレ日本、JR貨物調べ(2024年1月末時点)
低炭素物流推進賞
・受賞者
 ・フジパン株式会社
 ・株式会社リョーユーパン
 ・株式会社フランソア
 ・株式会社タカキベーカリー
 ・佐川急便株式会社
・功績事項
 ・九州大分県下のパン共同配送プロジェクト
・コメント
 ・大分県内におけるパンの輸配送について、共同配送センターを設けることで製パンメーカー4社の商品を集約、パンの共同配送を実現した。年間で車両台数を36%抑制し、CO2排出量を削減した。30年前から製パンメーカーによる共同配送の構想はあったが、佐川急便(株)のセンターを活用することで共同配送を実現することができた。
サステナブル活動賞
-
特別賞
・受賞者
 ・カバヤ食品株式会社
 ・リンク&リンケージ株式会社
 ・株式会社ロッテ
 ・株式会社曙運輸
 ・全国通運株式会社
 ・日本貨物鉄道株式会社
 ・日本石油輸送株式会社
・功績事項
 ・31ftスーパーURコンテナを活用したラウンドマッチング輸送の取組み
・コメント
 ・(株)ロッテの埼玉県から岡山県までのトラック輸送及びカバヤ食品(株)の岡山県から埼玉県までのトラック輸送をそれぞれ鉄道輸送に転換し、専用の31ftスーパーURコンテナ(断熱性能が高い真空断熱パネルを使用)を利用した往復マッチング輸送を実現した。コンテナ往復利用することで物流の効率化に寄与し、CO2排出量の削減につながった
特別賞
・受賞者
 ・共栄社化学株式会社
・功績事項
 ・陸送から海運へのモーダルシフト推進
・コメント
 ・滋賀県から佐賀県の化学品輸送について、トラック輸送からRORO船による海上輸送へ転換した。九州地区の関係企業からの返り荷も確保しており、海上輸送に変更することでCO2排出量を削減した。今後も航路調査を行い、海上輸送適用拡大のために検討を続けていく。
特別賞
・受賞者
 ・株式会社クラベ
 ・ユニ・チャーム株式会社
 ・鴻池運輸株式会社
 ・ロジスティードエクスプレス株式会社
 ・ロジスティード株式会社
・功績事項
 ・二社間のコンテナラウンドユースによるCO2排出量削減への取り組み
・コメント
 ・清水港を利用し、(株)クラベの資材輸入とユニ・チャーム(株)の製品輸出を連携、コンテナラウンドユースの運用を開始した。港に空回送で戻るコンテナの本数を削減することで、CO2排出量の削減を実現した。
特別賞
・受賞者
 ・佐川急便株式会社
 ・西濃運輸株式会社
・功績事項
 ・本州最北端の青森県下北郡向け荷物の共同輸配送
・コメント
 ・青森県下北郡向けの一般貨物、宅配貨物について、岩手県内の拠点(佐川急便㈱・岩手営業所/西濃運輸㈱・盛岡支店)に集約、佐川急便(株)が配送することでトラック台数とCO2排出量を削減した。人口減少地域向けの幹線輸送と配送を共同化することで、持続可能な輸送を実現している。
特別賞
・受賞者
 ・佐川急便株式会社
 ・株式会社ユーグレナ
・功績事項
 ・ユーザーも参画する「サステナブル配送プロジェクト」とプロジェクトの仕組みを横展開したトライアスロン大会用品の輸送
・コメント
 ・荷主、物流事業者、消費者が出資し、(株)ユーグレナが提供するバイオマス燃料「サステオ」を佐川急便(株)が配送で使用する取り組みを行った。また、関東から滋賀県までのトライアスロン大会用品の輸送について、トラック輸送は「サステオ」でCO2排出量を相殺、鉄道輸送はJ-クレジットを利用することによりCO2排出量をオフセットし、サステナブルな物流でイベントをサポートした。
特別賞
・受賞者
 ・山九株式会社
 ・三井化学株式会社
・功績事項
 ・物流導線と輸送手段の変更によるCO2削減の取組み
・コメント
 ・福岡県から千葉県への化学製品の輸送について、トラックによる小ロット輸送から鉄道輸送へ転換し、CO2削減ならびにドライバー負担軽減を実現した。千葉地区にある拠点を経由することで1回あたりの輸送効率を向上させて、CO2排出量削減に貢献している。
特別賞
・受賞者
 ・山九株式会社
 ・三井化学株式会社
・功績事項
 ・物流導線と輸送手段の変更によるCO2削減の取組み
・コメント
 ・福岡県から千葉県への化学製品の輸送について、トラックによる小ロット輸送から鉄道輸送へ転換し、CO2削減ならびにドライバー負担軽減を実現した。千葉地区にある拠点を経由することで1回あたりの輸送効率を向上させて、CO2排出量削減に貢献している。
特別賞
・受賞者
 ・新日本海フェリー株式会社
 ・キリングループロジスティクス株式会社
 ・マリネックス株式会社
・功績事項
 ・長野県~北海道間の飲料フェリー輸送における輸送効率の向上
・コメント
 ・長野県から北海道までの清涼飲料水のフェリー輸送について、14m大型シャーシを使用して積載量を17%上げ、車両台数削減によるCO2排出量削減を実現した。大型シャーシを活用するにあたり、荷主に商習慣を変更して26枚パレット分→30枚パレット分で出荷準備してもらうなど協力を促した。
特別賞
・受賞者
 ・セイノーホールディングス株式会社
・功績事項
 ・九州向け「北大阪輸送ハブ」の開設による、輸送効率化とCO2排出量削減の実現
・コメント
 ・北大阪トラックターミナル内にある支店を統合し、「北大阪輸送ハブ」を開設。集配業務を行わない継送に特化した九州向け専門店として導線を整理し、125台の搬入トラックの積み下ろしを1時間/日 短縮させた。荷待ちによるアイドリング時間を削減することによってCO2削減に貢献した。
特別賞
・受賞者
 ・東京九州フェリー株式会社
 ・株式会社ブリヂストン
 ・ブリヂストン物流株式会社
 ・マリネックス株式会社
・功績事項
 ・栃木県~福岡県向けタイヤ輸送
 ・トラック輸送からトレーラー輸送に全量転換
・コメント
 ・栃木県から福岡県までのタイヤの拠点間輸送について、トラック輸送していた全量をフェリー輸送に転換した。さらに13m未満シャーシを使用して積載率を17%上げ、輸送台数を削減することによってCO2排出量を削減した。
特別賞
・受賞者
 ・日本梱包運輸倉庫株式会社
・功績事項
 ・ダブル連結トラック乗り継ぎ運行(北関東~広島)によるCO2排出量の削減
・コメント
 ・北関東から広島県間の自動車用部品輸送について、大型トラックによる輸送から、ダブル連結トラック輸送に転換し、車両運行台数削減によってCO2排出量を削減した。鉄道のような緻密な運行ダイヤを組み、乗り継ぎ運行を定期化することで乗務員の運転時間と高い積載率を確保している。
特別賞
・受賞者
 ・日本通運株式会社
・功績事項
 ・「プロテクトBOX with Fresh Logi」によるエコな保冷輸送の実現
・コメント
 ・企業向け小口貨物輸送商品「プロテクトBOX」に旭化成(株)が開発した断熱材(ネオマフォーム)を素材とした保冷輸送容器「Fresh Logi」をはめ込み、貨物の温度を一定時間保ったまま輸送できるサービスを開発。蓄冷剤やドライアイスを使わず、予冷された貨物から出る冷気でBOX内を低温に保つことができるため冷蔵冷凍の施設・車両等が不要になり、輸送CO2削減に貢献。
特別賞
・受賞者
 ・三井倉庫株式会社
 ・いすゞロジスティクス株式会社
・功績事項
 ・横浜港湾地区でのコンテナラウンドユース
 ・~港混雑の解消、CO2削減に向けた貢献~
・コメント
 ・横浜港を利用する輸入コンテナの一部をいすゞロジスティクス(株)の輸出コンテナで使用するコンテナラウンドユースの運用を開始し、空コンテナ回送量を減らすことで、CO2排出量削減とドライバーの運用効率向上を実現した。各所の倉庫位置が近いため無理なく続けられ、今後もサステナブルな運用を続けていく。
特別賞
・受賞者
 ・ヤマト株式会社
 ・株式会社カナメカーゴ
・功績事項
 ・「自転車の幹線輸送」鉄道輸送へのモーダルシフトチャレンジ
・コメント
 ・兵庫県から埼玉県への自転車輸送について、トラック輸送から12ftコンテナを利用した鉄道輸送に転換した。
特別賞
・受賞者
 ・株式会社ランテック
・功績事項
 ・フェリー無人航送を利用した九州・関西間のモーダルシフト
・コメント
 ・佐賀県から大阪府へのトラックによる中継輸送からフェリーを利用した海上輸送にモーダルシフトした。切り替え前と比べてCO2排出量が削減され、半数のドライバーで同様の輸送が可能となった。
特別賞
・受賞者
 ・株式会社ロジスティクス・ネットワーク
 ・株式会社ウオロク
 ・株式会社シノプス
・功績事項
 ・需要予測発注システムを活用したリードタイム延長によるCO2削減
・コメント
 ・物流改善の取り組みとして3社協働で需要予測発注システムを活用し、リードタイム延長による影響を分析・最小化した。それにより、積載効率・作業生産性を向上、配送車両・待機時間を削減し、CO2排出量の削減を実現した。
特別賞
・受賞者
 ・ASブレーキシステムズ株式会社
 ・碧南運送株式会社
 ・鈴与株式会社
 ・鈴与カーゴネット株式会社
・功績事項
 ・陸上輸送からフェリー輸送への切替によるCO2ならびに乗務員拘束時間の削減
・コメント
 ・兵庫県から福岡県への自動車部品の輸送について、トレーラーによる陸上輸送からフェリー輸送に転換した。切替え前に比べてCO2排出量を大幅に削減し、兵庫県・福岡県それぞれ1名の乗務員で2回の配送集荷を行うことができるようになった。またフェリー輸送は無人航走であるため乗務員拘束時間も削減することが出来た。
特別賞
・受賞者
 ・SBS東芝ロジスティクス株式会社
 ・株式会社ジャパンディスプレイ
・功績事項
 ・ガラス液晶パネル輸送における、DFL(Design For Logistics)による包装材料削減と輸送効率向上
・コメント
 ・ガラス液晶パネルの輸送において、2つの製品を同時に梱包することで輸送効率を上げ、輸送回数を減らすことで、CO2排出量を削減した。製品の特性上、一製品ごとに包装材料を使用して製品を保護していたが、包装設計(DFL)による梱包の見直しで梱包材量の大幅削減と輸送効率向上を達成した。
特別賞
・受賞者
 ・株式会社ロジスティクス・ネットワーク
 ・ニチレイロジグループ地域各社
・功績事項
 ・次世代輸配送システム「SULS」(サルス)を活用したCO2削減
・コメント
 ・全国にあるニチレイロジグループの自営拠点と、24枚のパレット積載が可能かつ荷台が切り離し可能な自社冷凍トレーラーを活用した、次世代輸配送システム「SULS」を2022年度より開始。トレーラーへの積み置き作業実施による乗務員積込時間や車両待機時間の削減、16枚積みから24枚積みへの変更による効率化を実現し、CO2削減に貢献した。
特別賞
・受賞者
 ・ASブレーキシステムズ株式会社
 ・碧南運送株式会社
 ・鈴与株式会社
 ・鈴与カーゴネット株式会社
・功績事項
 ・陸上輸送からフェリー輸送への切替によるCO2ならびに乗務員拘束時間の削減
・コメント
 ・兵庫県から福岡県への自動車部品の輸送について、トレーラーによる陸上輸送からフェリー輸送に転換した。切替え前に比べてCO2排出量を大幅に削減し、兵庫県・福岡県それぞれ1名の乗務員で2回の配送集荷を行うことができるようになった。またフェリー輸送は無人航走であるため乗務員拘束時間も削減することが出来た。
特別賞
・受賞者
 ・SBS東芝ロジスティクス株式会社
 ・株式会社ジャパンディスプレイ
・功績事項
 ・ガラス液晶パネル輸送における、DFL(Design For Logistics)による包装材料削減と輸送効率向上
・コメント
 ・ガラス液晶パネルの輸送において、2つの製品を同時に梱包することで輸送効率を上げ、輸送回数を減らすことで、CO2排出量を削減した。製品の特性上、一製品ごとに包装材料を使用して製品を保護していたが、包装設計(DFL)による梱包の見直しで梱包材量の大幅削減と輸送効率向上を達成した。
特別賞
・受賞者
 ・佐川急便株式会社
・功績事項
 ・輸送に使用したストレッチフィルムの再利用
・コメント
 ・これまで産業廃棄物として処理していた使用済みストレッチフィルムを回収、再利用してエチレン製ゴミ袋などの原材料として活用し、有価物として販売した。2022年度は約24トンの使用済みストレッチフィルムをごみ袋へリサイクルして、CO2排出量を削減した。また、ストレッチフィルムの使用量削減のため、繰り返し使用可能なグリーンベルトを活用した養生にも取り組む。
一般社団法人 日本物流団体連合会
物流環境大賞事務局

〒100-0013 東京都千代田区霞が関3-3-3 全日通霞が関ビル5階
電話:(03)3593-0139 / FAX:(03)3593-0138

過去の受賞者概要

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